◆悲しいお知らせです◆

信和保育園で2011年1月から3年間勤務された菊川凱夫さん(享年78歳)が12月2日午前4時8分(W杯スペイン戦キックオフの8分後)、京都市内の医療施設で亡くなられました。

菊さんは元日本代表でアビスパ福岡の監督を務めたサッカー人です。スポーツ紙記者だった園長とはその時に出会いました。新聞社を辞めて信和保育園に赴任し「子どもたちに夢を持ってもらいたい」と考えていた園長の要請に応え、引退していた菊さんは信和保育園の職員として毎日出勤し、子どもたちと関わっていただきました。

2016年、故郷である静岡県藤枝市に本拠地を置きJリーグ昇格を目指すサッカーチームに強く請われて涙ながらに保育園を去っていった姿を園長も含め当時の職員は忘れられません。その後も新園舎完成記念に出席していただくなどなど折々の交流は続きました。「ワシの代わりにうってつけ」と元アビスパの中払大介さん(大コーチ)を紹介していただき、信和保育園のサッカーは今に至っています。

菊さんと大コーチと園長には夢があります。「いつか信和保育園から日本代表選手を送り出そうよ」。壮大な夢物語ですが、思い続け、願い続け、サッカーを続けて夢を追い続ける限り「物語、絵空事」にはなりません。日本代表が奇跡を起こしたスペイン戦のキックオフ8分後のご逝去は、その夢の実現にいてもたってもおられなくなった菊さんがドーハまで「園児が夢を終えるように頑張ってくれよ」と後輩たちの応援に行ってくれたような気がします。「ワシはもう一度信和保育園に帰ってくるけん。園長、その時はまた雇って下さい」そう言って笑う菊さんの顔が目に浮かび、なぜかボヤけてきて仕方ありません。菊さん、ありがとうございました。

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